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■「中央調査報(No.589)」より安倍新内閣支持率−小泉内閣発足時との比較

2.−内閣支持理由−

 内閣を“支持する人”にその支持理由を聞いた(複数回答)。小泉内閣・安倍内閣とも支持理由トップに挙げられたのは、「印象が良い」であるが、小泉内閣では30.8%とダントツ高い(安倍内閣では18.9%)。
 支持理由2番目以降については、まず、安倍内閣では、「首相を信頼する」が16.9%と2割を超えることはできなかった。次いで、「他に適当な人がいない」13.0%、「首相の属する党を支持している」6.9%と続く。
 一方、小泉内閣では、「リーダーシップがある」が23.8%で2位、次いで「首相を信頼する」23.7%、「他に適当な人がいない」16.2%、「政策が良い」9.3%だった。
 注目すべきは、「リーダーシップがある」が小泉と安倍では20ポイント近く開いている点である。これは、小泉内閣と安倍内閣の性格を特徴づけると思われる(図2)
 安倍首相は、52歳の戦後最年少首相、衆院当選5回、閣僚は官房長官を勤めただけといったことが自民党総裁選のころから取りざたされ、若くて新しい内閣を期待させるが、リーダーシップ性は国民に評価されていないようである。また、「政策」面でも、小泉内閣より評価が低い(小泉内閣9.3%、安倍内閣4.7%)。

図2


3.−内閣不支持理由−

 次に、内閣を“支持しない人”にその理由を聞いた。不支持理由トップは、やはり両内閣とも、「期待がもてない」であった。ただ、数値には大分差があり、小泉内閣が2.2%だったのに対し、安倍内閣は7.6%である。
 それぞれの不支持理由だが、まず安倍内閣では2番目以降、「政策がだめ」4.5%、「首相の属する党を支持していない」3.7%、「首相を信頼できない」3.3%と続く。
 一方、小泉内閣では2番目以降、「首相の属する党を支持していない」2.1%、「なんとなく」1.1%、「政策がだめ」1.1%と続く(図3)

図3


4.−最後に−

 小泉前首相は、2001年の自民党総裁選時には、派閥万能の時代は終わったとし、派閥を離脱して、立候補した。そして、首相就任直後の組閣人事では、それまでの派閥均衡・年功序列にとらわれず、「一本釣り人事」「サプライズ人事」と、従来と異なる新しい内閣誕生の強烈な印象があった。
 安倍首相は、拉致問題での活躍で国民の支持を得られて以来、マスコミに登場するようになり、内閣官房長官に抜擢された後には、”ポスト小泉“と注目を浴びていた。
 この辺りを支持政党別にみると、小泉内閣は、「支持政党なし」が66.6%と、いわゆる無党派層からも、とても高い支持率を受けていた。また、民主党からも75.0%の支持率を得、党を超えて支持を受けていた。
 一方、安倍内閣は、「支持政党なし」の支持率は38.2%であり、野党・無党派層からの支持は概して低く、与党支持者に支えられた本来の支持率の構造といえるのではないか(表3)

表3

(調査部 川島 優美子)


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