中央調査報

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■「中央調査報(No.630)」より

「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」調査
(調査結果の概要)

 弊社は、2009年12月4日から14日にかけて、「国会議員」「官僚」「裁判官」「マスコミ」「銀行」「大企業」「医療機関」「警察」「自衛隊」「教師」の信頼感に関する意識調査を実施しました。調査は、無作為に選んだ全国の20歳以上の男女個人を対象に個別面接聴取法で行い、1,258人から回答を得ました。主な調査結果は以下のとおりです。
 なお、この調査は、2000年3月、2001年12月、2004年5月、2007年7月、2008年8月にも実施しており、今回が6回目となります。

■信頼感
 国会議員、官僚、裁判官、マスコミ、銀行、大企業、医療機関、警察、自衛隊、教師に対する信頼感を、「ほとんど信頼できない」の評点「1」から「たいへん信頼できる」の評点「5」の5段階で評価してもらった。

図1

 平均評点が高かったのは、医療機関(3.5)と裁判官(3.4)である。医療機関に対する評点は2004年調査では、低下(2.9)したが、2007年調査以降、上昇傾向が続いている。裁判官はやや低下傾向にあったが、今回調査では前回調査(3.1)より上昇した。次いで、自衛隊と銀行(共に3.2)、警察と教師(共に3.1)の評点が高いが、自衛隊は評点を0.1ポイント下げ、銀行と警察は横ばい、教師は0.2ポイントの上昇となっている。
 一方、官僚と国会議員に対する平均評点はそれぞれ2.3、2.4と低く、前回よりそれぞれ評点を0.2ずつ上げたものの、「信頼できない」として評点「1」や「2」をつけた人の割合は官僚で53%にのぼるが、前回調査(63%)と比べると10ポイント減少している。国会議員も47%と5割に近いが、前回(56%)に比べると9ポイントの減少となっている。

図2

図3


■信頼されるよう努力してほしい機関・団体
 「国民に信頼されるよう努力してほしい」機関・団体としては、「国会議員」を半数以上(63%)の人が1番目にあげている。
 3番目まであげてもらった合計でも「国会議員」83%が最も多く、次いで、大差で、「官僚」53%、「警察」35%の順となった。
 「国会議員」は過去の調査でもトップにあげられているが、1番目にあげた人の比率は前回(53%)から10ポイントの上昇、1~3番目の合計比率は前回(76%)から7ポイントの上昇と、上昇幅が大きい。「政治とカネ」の問題が影響したとみられる。
 これに対し、「官僚」は、1番目にあげた人の比率が前回(21%)から9ポイントの低下、1~3番目の合計比率が前回(61%)から8ポイントの低下となっており、官僚不信がやや払拭された感がある。

図4



調査の設計・方法など
 (1)調査地域:全国、(2)調査対象:満20歳以上の男女個人、(3)標本数:4,000、(4) 抽出方法:層化三段無作為抽出法