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■「中央調査報(No.649)」より

新聞に関する世論調査

 2011年8月5日から8日にかけて、無作為に選んだ全国20歳以上の男女個人2,000人を対象に、「新聞に関する世論調査」を実施した。この調査は、調査員による面接聴取法により実施し、1,312人から回答を得た。前回の調査は、2010年8月に、前々回の調査は、2009年8月に実施している。

1.新聞の購読
 新聞を「購読している」は81.9%、「購読していない」は18.1%となった。「購読している」が、前回調査と比較すると1.1ポイントの減少、前々回調査と比較すると1.8ポイントの減少となっており、減少の傾向が続いている。
 年齢別にみると、「購読している」が、20歳代で60.8%、30歳代で66.5%となっており、若い年代ほど購読していない傾向がうかがえる。(図1)

図1


 次に「購読している」と回答した人に、購読している紙数を聞いたところ、「一紙」が85.8%、「二紙」が12.6%、「三紙以上」が1.6%となった。(図2)

図2


2.新聞を読む時間
 平日は、「10分未満」が20.8%、「10分~30分未満」が42.7%、「30分~60分未満」が25.9%、「60分~120分未満」が7.2%、「120分以上」が1.0%、「新聞は読まない」が2.4%となった。(図3)

図3

 休日は、「10分未満」が15.3 %、「10分~30分未満」が39.0%、「30分~60分未満」が30.4%、「60分~120分未満」が10.1%、「120分以上」が2.1%、「新聞は読まない」が3.0%となった。(図4)

図4


3.新聞を読んでいる理由(複数回答)
 「情報源として必要だから」が78.0%と最も高く、以下、「習慣だから」39.1%、「勉強になるから」38.1%、「テレビ欄を見たいから」30.5%、「チラシを見たいから」21.5%、「記事が面白いから」17.0%、「信頼できるから」11.5%、「新聞が好きだから」8.5%、「なんとなく」1.4%となった。
 前回調査と比較すると、「なんとなく」以外の項目で増加しているが、その中でも、「テレビ欄を見たいから」、「情報源として必要だから」、「信頼できるから」の三項目は、3ポイント以上の増加を見せている。(図5)

図5

 年齢別でみると、20歳代で「情報源として必要だから」が55.6%、「習慣だから」が24.4%と全体と比較して低くなっており、「なんとなく」が6.7%と高くなっていることがわかる。また、「チラシを見たいから」が、30歳代で37.1%、40歳代で29.7%と全体と比較して高くなっている。また、60歳以上の「新聞が好きだから」で14.9%と全体と比較して高くなっていることがわかる。(図6)

図6


4.過去の新聞の定期購読の有無
 「購読していない」と回答した人に、過去の新聞定期購読の有無を聞いたところ、「以前は購読していた」が70.2%、「購読したことがない」が29.4%となった。「以前は購読していた」が、前回調査と比較すると、2.1ポイントの減少、前々回調査と比較すると、10.0ポイントの減少となっており、減少の傾向が続いている。
 年齢別でみると、「以前購読していた」が20歳代で53.4%となっており、新聞を購読していない20歳代の約二人に一人は購読経験がないということになる。(図7)

図7


5.新聞を読まない理由(複数回答)
 「テレビやインターネットなどで情報が得られるから」が66.8%と最も高く、以下、「購読料が高いから」27.7%、「記事がつまらないから」7.1%、「信頼できないから」5.9%、「図書館で読めるから」4.2%、「新聞が嫌いだから」1.7%となった。
 年齢別でみると、「テレビやインターネットなどで情報が得られるから」が、全体と比較すると20歳代で75.9%、30歳代で79.2%と高くなっている。また、「信頼できないから」が、全体と比較すると60歳以上で11.3%、50歳代で8.7%、40歳代で9.4%と高くなっている。(図8)

図8


(調査部 五箇勇一)