中央調査報

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■「中央調査報(No.543)」より

 ■ 「好きなめん類」

 昨今のラーメン人気や、讃岐うどんの人気等、国民のめん類好きの話題には事欠かない。はたして国民が最も好きなめん類は何であろうか。時事通信社が実施した「食事に関する世論調査」からその結果を紹介したい。調査は全国20歳以上の男女2,000人を対象に、訪問面接法で12月6日~9日にかけて実施した。回収率は68.7%であった。


1.最も好きなめん類
 最も好きなめん類を1つあげてもらったところ、「うどん」(33.7%)が1位。「ラーメン」(28.7%)が2位。「日本そば」(21.0%)が3位となった。以下4位「スパゲティ」(8.4%)、5位「焼そば」(3.6%)、6位「そうめん」(2.9%)、7位「きしめん」(0.9%)の順位となっている。
 この結果を前回(96年12月実施)と比べてみると、前回1位であった「うどん」は3.4ポイント減。前回2位であった「日本そば」は2.5ポイント減。前回3位であった「ラーメン」は6.2ポイント増で、今回は2位に順位を上げ、ラーメン人気を裏づけることとなった(図1)

図1


2.ラーメンは男性が好き
 性別にみると、男性の方により多く好まれているのは「日本そば」(男性24.3%、女性18.1%)と「ラーメン」(男性37.2%、女性21.4%)であり、反対に女性により多く好まれているのは「うどん」(女性38.5%、男性28.1%)と「スパゲティ」(女性12.7%、男性3.3%)である。

3.年代で好みが分かれる
 年齢別にみると、「うどん」と「日本そば」は年代が高くなるにつれて好みの割合が高くなっているが、「ラーメン」と「スパゲティ」は若い年代ほど高くなっている。

4.東日本と西日本では好みが分かれる
 地域別にみると、「ラーメン」は13大都市でより多く好まれ、「うどん」は郡部でより多く好まれている。ブロック別にみると、「うどん」は四国(56.0%)や近畿(47.7%)など西日本の地方で多く好まれている。「日本そば」はうどんとは反対に東日本で多く好まれている。「ラーメン」についていえば、どちらかといえば北海道(40.9%)や東北(36.9%)といった寒い地方で好まれている。「スパゲティ」は京浜(11.3%)が他と比べて多くなっている(表1)

表1