中央調査報

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■「中央調査報(No.546)」より

 ■ 「花見に関する世論調査」結果から

 願わくは花の下にて春死なむ この如月(きさらぎ)の望月の頃―余りにも有名な西行の歌だが、事ほど左様に日本人には桜のファンが多い。時事通信社が初めて行った「お花見に関する世論調査」でも、お花見に毎年行くかほぼ毎年行く人は4割もおり、「行ったり行かなかったり」も含めると7割近くが桜を愛する「お花見好き派」であることが分かった。調査は3月7日から10日まで、全国の成人男女2000人に個人面接方式で実施。回答率は71.0%。

 毎年お花見に行っているかを尋ねた。「必ず行っている」が17.3%、「だいたい毎年行っている」が22.7%でお花見大好き派は4割。「行ったことがない」(2.3%)と「ほとんど行かない」(30.8%)を合わせた無関心派の33.1%より多かった。大好き派に「行くときと行かないときがある」(26.8%)を加えると66.8%が“観桜派”だ。「大好き派」の職業別の内訳は、無職の主婦(46.2%)、事務職(45.1%)、農林漁業(44.0%)の順。男女別では女性(41.7%)が男性(38.0%)より高い。年齢別では各世代とも40%前後の数字だが、50歳代だけが44.8%とやや高かった。またブロック別では東北(49.5%)、関東(47.6%)、阪神(44.5%)が高く、最低の北海道(21.9%)の倍以上もあった。
 次に質問を変えて、今年、お花見に既に行ったか、あるいは行く予定があるかを尋ね、その関連で「だれと行ったか、行く予定があるか」を複数回答で聞いた。最も多かったのは「家族」で65.2%に上り、「友達」(39.8%)、「職場の同僚や上司」(17.0%)、「サークルやけいこ仲間」(7.2%)、「近所の人」(6.2%)などを大きく引き離した。うち「職場の同僚や上司」と行くのは事務職(32.9%)がダントツに多く、かつ男性(24.7%)が女性の倍以上もおり、サラリーマンはお花見にも仕事が付きまとうようだ。
 お花見に行くのはどのような理由からかーについて該当するものを幾つも選んでもらった。トップは「春らしい雰囲気を味わうことができるから」が50.6%に達し、ほぼ2人に1人の割合。このほか、「桜が好きだから」「気分転換ができるから」が約4割を占めた。

図1