中央調査報

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■「中央調査報(No.596)」より

ペットに関する世論調査


 時事通信社では、2007年 3月 9日から12日までの4日間に、無作為に選んだ全国20歳以上の男女 2,000人を対象に、「ペットに関する世論調査」を行った。この調査は、調査員による面接聴取法により実施し、1,307人(回収率65.4%)から回答を得た。なお、この調査は、同じ設計で1999年 5月、2000年 9月、2002年 2月、2005年 5月からは毎年実施しており、今回で6回目となる。


1.ペットを飼っているか
 ペットを飼っているかを全員に聞いたところ、「飼っている」は 34.3%、「以前は飼っていたが、現在は飼っていない」は 34.3%であった。「飼っている」は第1回の 1999年調査の 43.0%から減少傾向にあったが、今回調査では昨年より 1.3ポイントの上昇を見せた。

図1


 都市規模別では、「飼っている」(16大都市 35.6%、その他の市 34.2%、郡・町村 31.7%)は都市規模が大きくなるほど高くなっている。


2.飼っているペットの種類
 ペットを「飼っている」と答えた人にどんなペットを飼っているか聞いたところ、「犬」は 59.4%(前回 56.4%)と6割近くを占め、「猫」26.3%(同28.2%)、「魚類」17.4%(同21.9%)「鳥類」6.7%(同7.2%)が続く。  都市規模別に見ると、「犬」や「猫」では大都市で最も低いが、逆に「魚類」・「鳥類」では大都市で最も高くなっている。


表1



3. ペットを飼っていて困ること
 つぎにペットを飼っていて困ることを聞いたところ、「困っていることはない」が45.1%で前回(39.7%)より 5.4 ポイント上昇した。2位以下は順に「旅行がしにくい」30.6%(前回33.9%)、「面倒を見るのが大変」19.2%(同15.1%)、「病気の治療代等が高い」12.9%(同14.9%)が続いている。  男女別では、「旅行がしにくい」、「面倒を見るのが大変」、「病気の治療代等が高い」のいずれもで女性(順に33.6%、21.0%、14.4%)が男性(27.4%、17.4%、11.4%)を上回っている。


表2


4.よそのペットから迷惑を受けたことがあるか
 よそのペットから迷惑を受けたことがあるかどうか聞いたところ、全体では「ある」が 43.7%(前回44.6%)、「ない」が 55.9%(同54.7%)であった。
 年代別では、20歳代では「ある」が 30.8%にとどまっているものの、30歳代以上の各年齢層では4割台(41.9%~49.1%)に達している。


図2

 次に、よそのペットから迷惑を受けたことがあると答えた人にどんな迷惑を受けたか聞いたところ、「飼い主がふんを放置した」が 58.3%(前回60.0%)と高く、次いで「鳴き声がうるさい」36.3%(同37.5%)、「庭や家の中に入ってきた」26.3%(同27.8%)となっている。
 年代別に見ると、30歳代以上の各年齢層で「飼い主がふんを放置した」が半数を超えている(55.0%~ 65.2%)。一方、20歳代では「飼い主がふんを放置した」は3割台(37.5%)と低いのに対し、「鳴き声がうるさい」が 57.5%と他の年齢層(30.4%~ 42.0%)より高くなっている。


表3