中央調査報

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■「中央調査報(No.660)」より

「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感調査」結果の概要

 中央調査社は、2012年5月10日から20日にかけて、「国会議員」「官僚」「裁判官」「マスコミ」「銀行」「大企業」「医療機関」「警察」「自衛隊」「教師」の信頼感に関する意識調査を実施しました。調査は、無作為に選んだ全国20歳以上の男女個人を対象に個別面接聴取法で行い、1,272人から回答を得ました。
 なお、この調査は、2000年3月、2001年12月、2004年5月、2007年7月、2008年8月、2009年12月にも実施しており、今回が7回目となります。

1.信頼感
 国会議員、官僚、裁判官、マスコミ、銀行、大企業、医療機関、警察、自衛隊、教師に対する信頼感を、「ほとんど信頼できない」の評点「1」から「たいへん信頼できる」の評点「5」の5段階で評価してもらった。

信頼感の評点

 平均評点が高かったのは、自衛隊(3.7)と医療機関(3.5)である。自衛隊に対する評価は、前回調査(3.2)から大きく上昇している。医療機関に対する評点は、2007年調査以降上昇傾向が続いていたが、今回は前回調査と同じ結果であった。裁判官(3.3)は、前回調査(3.4)より評点を0.1ポイント下げた。次いで、銀行(3.2)、教師と警察(共に3.1)が続き、いずれも前回調査の評点と同じ結果となっている。
 一方、マスコミ・報道機関、官僚、国会議員に対する平均評点は、それぞれ前回より下がって2.6、2.2、2.1と低くなっている。国会議員は、前回より0.3下げており、「信頼できない」として評点「1」や「2」をつけた人の割合は63%にのぼり、前回調査(47%)と比べると16ポイント増加している。官僚も57%と6割に近く、前回(53%)に比べると4ポイント増加している。

信頼感


信頼感:平均評点の推移


2.信頼されるよう努力してほしい機関・団体
 「国民に信頼されるよう努力してほしい」機関・団体としては、国会議員を約7割(69%)の人が1番目としてあげている。3番目まであげてもらった合計でも国会議員(86%)が最も多く、次いで、官僚(55%)、警察(42%)の順となった。国会議員は過去の調査でもトップにあげられているが、1番目にあげた人の比率は前回(63%)から6ポイントの上昇、1~3番目の合計比率は前回(83%)から3ポイントの上昇と、前回の大幅上昇に続いてさらなる上昇となった。
 官僚は、1番目にあげた人の比率は前回(12%)から3ポイント低下しているが、1~3番目の合計比率は前回(53%)から2ポイント上昇している。

信頼されるよう努力してほしい



調査の設計・方法など
 (1)調査地域:全国
 (2)調査対象:満20歳以上の男女個人
 (3)標本数:4,000
 (4) 抽出方法:層化三段無作為抽出法
 (5)調査方法:調査員による個別面接聴取法
 (6)調査時期:2012年5月10日(木)~20日(日)
 (7)有効回収数:1,272