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■「中央調査報(No.544)」より

 ■ 「年末年始に関する世論調査」

 国民は年末年始をどのように過ごしているのだろうか。時事通信社が実施した「年末年始に関する世論調査」からその結果を紹介したい。調査は全国20歳以上の男女2,000人を対象に、訪問面接法で1月10日~13日にかけて実施した。回収率は73.1%であった。

1.年末年始の行事や習慣
 年末年始特有の行事や習慣の中で、毎年欠かさないで行っているものを複数回答であげてもらったところ、「年賀状」(85.9%)と「お雑煮」(83.5%)が8割台で多くあげられた。次いで「年越しそば」(78.7%)、「お年玉」(74.3%)、「おせち料理」(72.7%)が7割台となっている。さらに「初詣で」(56.9%)、「門松、お飾り」(56.8%)、「親せき、兄弟姉妹が集まる」(54.4%)と以上が5割台となっている。以下「もちつき」(24.7%)、「年始回り」(24.6%)が2割台。「かるた、百人一首、すごろく、福笑い」(5.1%)、「たこ揚げ、羽根突き」(2.4%)といった遊びは少数となっている。
 前回(2001年1月実施)と比べると、減少しているものが多い(表1)

表1


2.行事、習慣についての考え方
 年末・年始の主要な5つの行事や習慣について、存続意向を聞いてみた。
「もっと盛んにした方がよい」と答えた人が最も多かったのは「初詣で」ではあったが、それでも5.5%にすぎない。
「今のままでよい」は、「初詣で」(83.7%)が最も多く、これについで「お年玉」(72.6%)、「おせち料理」(71.9%)、「年賀状」(71.8%)も7割以上の人が現状肯定派である。
 一方、「簡素化した方がよい」は、「年始回り」(21.1%)が最も多い。これについで「おせち料理」(17.9%)、「お年玉」(16.4%)、「年賀状」(16.1%)も1割以上となっている。
 さらに、「やめた方がよい」という意見は「年始回り」(19.8%)が最も多くなっている(図1)

図1


3.年末年始はどんな期間か
「あなたにとって、年末年始はどういう期間ですか」という問いで、1つだけ回答してもらったところ、最も多かったのは「家でのんびり骨休め」(47.3%)で、半数近い。次いで「ふだん会えない親せきや友人とお付きあい」(15.4%)、「家事や来客で忙しい」(13.0%)が1割台となっている。

4.年末年始の帰省、旅行の有無
 年末年始に、「帰省した」人は11.1%、「国内旅行をした」人は7.3%、「海外旅行をした」人は0.7%。「どちらもしていない」人が81.3%と多数をしめる。