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■「中央調査報(No.558)」より

「アテネ五輪に関する世論調査」から


 今年8月にギリシャのアテネで夏季オリンピックが開かれることを知っている人の割合は94.7%で、約1年前に比べ23.3ポイントも増加したことが、時事通信社が実施した「アテネ五輪に関する世論調査」で分かった。また、日本選手団の金、銀、銅合わせたメダル獲得数は二人に一人以上が「10個から19個」と予想した。調査は3月11日から14日まで全国の成人男女2,000人を対象に実施し、有効回答率は70.4%(1407)だった。

 近代オリンピック発祥の地で108年ぶりに開催されるアテネ五輪は、21世紀最初の夏季オリンピックでもある。
 同五輪について、まず開催されることを知っていたかどうかを聞いたところ、「知っていた」は94.7%で、2003年2月の前回調査(71.4%)より、23.3ポイントも増加。「知らなかった」は5.3%(前回28.6%)。職病別では、周知度が最も高かったのは自由業・管理職で、50人全員が「知っていた」と回答。逆に最も低かったのは、前回と同じ農林漁業だったが、その割合は50.0%から90.9%への大きく伸びた。男女別では男性が96.2%(同76.0%)と、女性の93.5%(同67.8%)を上回った。
 次にアテネ五輪への関心度を聞いた。「関心がある」は44.3%(前回27.6%)で、これに「どちらかといえば関心がある」の33.5%(同32.3%)を加えた関心派の割合は、77.8%(同59.9%)に上った。「関心がない」の7.5%(同16.6%)と「どちらかといえば関心がない」の13.6%(同21.8%)を合わせた割合は21.0%(同38.3%)。関心派を職業別に見ると、割合が最も高いのは、自由業・管理職で86.0%(同63.8%)で、最低は年齢層が比較的高いと見られる主婦以外の無職で72.2%(同53.5%)。前回最高だった事務職は83.5%(同70.6%)、最低の農林漁業は75.8%(同50.0%)。男女別では、男性が81.2%(同64.5)、女性が74.9%(56.4%)で、男女差は6.3ポイント。年齢別では40歳代が84.1%(同66.9%)で最も高く、60歳以上が72.5%(同52.2)で最も低かった。
 さらに実際にアテネ五輪を観戦したいかについて、該当する項目を一つだけ挙げてもらった。最も多かったのは前回と同じ「試合会場には行かず、テレビ(ビデオを含む)やラジオなどで見聞きしたい」の85.1%(前回78.8%)と、他の項目を大きく引き離した。以下、「観戦したくない」7.0%(同12.7%)、「実際に試合会場まで行って、観戦したい」5.6%(同2.7%)の順。職業別に見ると、「観戦したくない」で主婦以外の無職が11.0%に、「実際に試合会場まで行って、観戦したい」で自由業・管理職が10.0%と、唯一つの2ケタ台に上ったのが目立つ。
 最後に、日本選手団のメダル獲得数を予想してもらった。前回のシドニー夏季オリンピックでは金5、銀8、銅5個の計18個、前々回のアトランタでは計14個だったが、当てはまる項目を一つだけ選んでもらった。その結果、トップは「10個から14個」の27.7%で、前回トップの「15個から19個」が27.6%とこれに続いた。 (了)

【日本選手団の予想獲得メダル数】(総数1,407)
 アテネ・オリンピックで、日本選手団が金、銀、銅合わせて何個ぐらいのメダルを獲得できると思いますか。次の項目の中から1つだけ選んでください。

◇ 1個も取れない
◇ 1~4個
◇ 5~9個
◇ 10~14個
◇ 15~19個
◇ 20~25個
◇ 25~29個
◇ 30個以上
◇ なんとも言えない、わからない
0.3%
1.6%
10.7%
27.7%
27.6%
11.6%
0.5%
0.5%
19.5%
( 0.1%)
( 2.9%)
(11.4%)
(22.3%)
(25.8%)
(11.6%)
( 0.1%)
( 0.7%)
(25.0%)

※カッコ内は前回調査(2003年2月)の結果です。