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■「中央調査報(No.563)」より

「アメリカ大統領選挙に関する世界35ヵ国調査」

アメリカ以外で投票ならケリー氏当選

 アメリカ メリーランド大学がアメリカ以外の35カ国で「アメリカ大統領選挙に関する世論調査」を実施したところ、日本を含む30カ国で民主党候補のケリー上院議員を支持する人が多数を占めた。
 全体では、ケリー氏支持が46%に対し、再選を目指す共和党候補のブッシュ大統領は20%となり、同大の担当者は「世界中の人が投票すれば、ケリー氏が簡単に勝てる」と総括した。
 調査は35カ国(日本は中央調査社が担当)の34,330人を対象に、7月から8月にかけて行われた。
 ブッシュ氏支持がケリー氏支持を上回ったのはフィリピンとナイジェリア、ポーランドの3カ国だけだった。
 インドとタイの2カ国は両者互角。このほかの30カ国はケリー氏に対する支持が強く、特に、アメリカと伝統的に同盟関係にある国で強い傾向が見られた。

  日本   ケリー氏43%、ブッシュ氏23%。
  ノルウェー    74%、     7%、
  ドイツ      74%、     10%、
  フランス     64%、     5%、
  オランダ     63%、     6%、

などとなっている。
 また、ブッシュ大統領と最も緊密に協力しているブレア首相のイギリスでも47%対16%でケリー氏が支持を得ている。
 このほか、ブッシュ大統領の外交政策がアメリカに対する印象にいかに影響したかとの質問に対しては、31カ国で「印象が悪くなった」との答えが多数派となり、「良くなった」の方が多かったのは3カ国だけだった。

 11月にせまった、大統領選挙、アメリカ国民がどちらの候補者に軍配をあげるか、注目される。