「第13回 人気スポーツ調査」結果の概要
中央調査は、5月12日から15日にかけて、「人気スポーツ」に関する全国意識調査を実施しました。
調査は、無作為に選んだ全国の20歳以上の2,000人を対象に個別面接聴取法で行い、1,369人から回答を得ました(回収率68.5%)。1993年以来、毎年調査を行っており、今回で13回目となります。
1.最も好きなスポーツ選手 -「藍・愛」ブームで初のベスト10入り、 上位3位は常連「イチロー」「松井」「長嶋」-
「イチロー」が3年ぶりに1位に復活。2位は「松井秀喜」、3位は「長嶋」で、この3人がそろって上位3位に占めるのは5年連続です。4位には「宮里藍」、8位には「福原愛」が初登場し、「藍・愛」ブームが裏付けられました。このほか、「古田」は昨年の19位から9位に順位を上げています。また、水泳の「北島」、テニスの「シャラポワ」、バスケットの「ジョーダン」、カーレースの「佐藤」らも初のランクイン。一方、常連の「貴乃花親方」は圏外となっています。
性別では、男女とも「イチロー」「松井」が1~2位を占めています。男性は3位に「長嶋」、以下は「清原」「宮里」「王」「中田」の順。女性は3位に「宮里」、以下「長嶋」「福原」「新庄」「中田」の順となっています。また、女性では、女性アスリートがベスト10(12人)に5人入っているのも注目されます。


2.好きなプロスポーツ -「プロ野球」が依然として人気ナンバーワン。 ただ、人気は下降傾向、「プロゴルフ」は善戦-
「プロ野球」が依然として人気ナンバーワン。2位、「プロサッカー(Jリーグ)」、3位「大相撲」の上位は変わりませんが、いずれも人気は下降傾向です。一方、「プロゴルフ」は比率を伸ばし、3位「大相撲」とは僅差となっています。

3.一番好きなプロ野球チーム -「巨人」人気の下落が顕著、新球団の「楽天」は7位-
「巨人」がダントツの1位、しかしながら人気の下落が顕著。昨年同様、2位「阪神」、3位「中日」となっています。人気は昨年優勝した「中日」と、フランチャイズを移した「日本ハム」で漸増傾向にあります。また、新球団の「楽天」は「日本ハム」と並び、7位となっています。
リーグ別では、セ・リーグへの人気が減少傾向にあり、パ・リーグ人気が上昇中です。
「中日」「阪神」「ソフトバンク」は地元で人気が高い球団といえます。また、北海道・東北地区では2位に「日本ハム」、3位に「楽天」があげられています。


4.一番好きなJ1のサッカーチーム -全国的には「ジュビロ磐田」、地区別では地元チームが上位-
「ジュビロ磐田」が昨年に続き1位。次いで、「鹿島アントラーズ」と「浦和レッズ」が同率2位となっています。
地区別では、関東・京浜は「浦和レッズ」、北陸・甲信越は「アルビレックス新潟」、東海は「名古屋グランパス」、近畿・阪神は「ガンバ大阪」、中国では「サンフレッチェ広島」が1位にあげられています。

サッカー(Jリーグ)は、地域密着型でファンをつかんでいる傾向が表れています。プロ野球についても、全国区として圧倒的人気を誇った「巨人」集中という傾向から、サッカーのような地域密着型への転換期を迎えているように思われます。
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