2007年「パーソナル先端商品の利用状況」結果概要
当社が例年実施している「パーソナル先端商品の利用状況」調査について今年の結果を報告します。この調査は 1986年 11月から毎年行っており、経年比較によって各商品の伸長などを読み取ることができます。
本調査は 2007年 1月 11日から 14日にかけ 20歳以上の全国 2,000人の男女個人を対象に、個別面接方式で行い、1,367人から有効な回答がありました。
28の品目について(1) 各種商品の利用率(「あなた自身が持っているもの、または家にあって自分で使っているもの」、(2) 各種商品の利用意向率(「これから先、新たに利用したいもの」を聞きました。
注) |
以下で述べる文中・図表中の「パソコン(計)」は「ミニノートパソコン」「ノート/ブック型」「デスクトップ型」を合計した利用率・意向率、「携帯電話(計)」は「カメラ、TV 電話などの機能付き携帯電話」「機能付きを除く携帯電話」を合計した利用率・意向率を表したものである。
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1.利用率
AV関連機器等では、
・「BS放送受信装置」は前回と変わらず37.4%の普及、「ケーブルテレビ」の利用
率は微増し22.0%。前回倍増した「地上デジタル放送受信装置」はさらに伸ばし
11.0%の利用率。
・4年前から調査開始した「液晶テレビ」は引き続き増加して20.0%に、「プラズマ
テレビ」も微増し5.6%の利用率。
・「デジタルカメラ」は今回から「デジタル一眼レフカメラ」を別に聞いた。「デジ
タルカメラ(一眼レフ以外・コンパクト)」は45.7%、「デジタル一眼レフカメ
ラ」は8.7%の利用率。「ビデオカメラ」は減少して31.2%。
・増加傾向にあった「MDプレーヤー」は今回減少し29.7%、「携帯メモリーオー
ディ<オ(i-podなど)」は微増し8.6%。「家庭用ゲーム機」は減少して27.1%、
前々回から調査開始した「携帯用ゲーム機」は増加して22.3%の利用率。
パソコン関連機器では、
・「ノート/ブック型」「デスクトップ型」はともに増加し、順に31.6%、34.5%の利
用率。「パソコン用プリンター」は47.2%、「スキャナー」は19.7%、ともに前回
より増加。
通信関連等では、
・「インターネットの利用」は40.9%、増加を続ける「ブロードバンド回線の利用」
は31.3%。「インターネット電話(IP電話)」の利用率は10.0%。
・「携帯電話(計)」の利用率はさらに増加して74.8%となった。携帯電話のうち、
「カメラ、TV電話、ワンセグ、マネー決済、音楽配信、GPSなどの機能付き携
帯電話」は、大幅増で56.4%の利用。
・増加傾向にあった「家庭用ファクシミリ」は今回減少して35.6%の利用率。
2.利用意向
・3年連続で「液晶テレビ」が最も高く19.7%。以下、「地上デジタル放送受信装置」
が13.6%、「プラズマテレビ」、「パソコン(計)」が各10.6%、「BSデジタル放
送受信装置」が7.9%、「ノート/ブック型パソコン」が5.2%など上位を占める。
・今後の利用意向はAV関連機器等分野に多く、「携帯電話(計)」では普及が一巡し
たためか、利用意向は2.3%にとどまる。

(調査部 君島 ゆかり)
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