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■「中央調査報(No.595)」より

健康とスポーツに関する世論調査


 時事通信社では、2007年 4月12日から15日にかけて、無作為に選んだ全国20歳以上の男女個人2,000人を対象に、「健康とスポーツに関する世論調査」を実施した。この調査は、調査員による面接聴取法により実施し、1,392人から回答を得た。前回調査は昨年 4月に実施されている。


1.現在の健康状態
 現在の健康状態を尋ねたところ、「健康である」と答えた人は全体の 75.1%、一方、「体調に不安がある」と答えた人は 24.7%であった。前回と比べると、「不安がある」と答えた人は微減し、「健康である」と答えた人は 0.7ポイントの増加となっている。

図1

 都市規模別で見ると、「健康である」と答えた人の割合は、東京、大阪などの18大都市で 79.3%、その他の市で 74.7%、郡・町村で 67.1%となっている。一方、「不安がある」と答えた人の割合は、18大都市で 20.1%、その他の市で 25.3%、郡・町村で 32.9%となっている。
 「健康である」と感じている人は都会ほど、「不安がある」と感じている人は地方ほど、その割合が高くなっている。
 職業別に見ると、「不安がある」と答えた人の割合が最も高かったのは、他の職種に比べて高齢者の占める割合が高いとみられる主婦以外の無職 39.4%で、事務職の 14.7%が最も低い。
 男女別では、「健康である」と答えた男性は 76.0%、女性 74.3%と、男性の方が割合が高く、「不安がある」と答えた男性は 24.0%、女性 25.4%と、女性の方が高い。
 年代別では、年代が高くなるにつれて、「不安がある」と感じている人が多くなっている。「健康である」と答えた人の割合は、20歳代 92.9%、30歳代 87.2%、40歳代 82.4%、50歳代 73.3%、60歳以上 62.9%となっており、「不安がある」と答えた人の割合は、20歳代 6.5%、30歳代 12.8%、40歳代 17.1%、50歳代 26.7%、60歳代 37.1%となっている。

2. 定期的な健康診断の受診状況
 次に、「定期的に健康診断を受けているか」、受けているとすれば、「どのように受けているか」について尋ねた。その結果、「受けている」と答えた人は 74.6%、「受けていない」と答えた人は 24.8%で、ほぼ4人に3人が健康診断を受けており、「所属する企業や団体の健康診断」が 33.1%、「自治体が実施する健康診断」が 23.6%、「自主的に医療機関で受診」が 23.3%となっている。

図2

 都市規模別に「受けている」の割合を見ると、18大都市で 68.5%、その他の市で 76.6%、郡・町村で 78.5%となっており、地方ほど受診する人の割合が高い。
 また、職業別に「受けている」の割合を見ると、商工・サービス業 65.9%、無職の主婦 65.8%が低く、事務職が 89.4%と最も高くなっている。
 男女別では、男性の 80.3%、女性の 69.3%が受診しており、年齢別では、20歳代 57.1%、30歳代 67.5%、40歳代 76.1%、50歳代 80.1%、60歳以上 79.5%となっており、年代が高くなるにつれて、受診している割合も高くなっている。


3.ふだん行なっている運動・スポーツ
 「ふだん、運動やスポーツをしているか」について尋ねた。「している」と答えた人は 58.3%と6割近くに達し、「していない」と答えた人は 41.7%であった。

図3

 地域別に「している」の割合を見ると、18大都市で 64.4%、その他の市で 56.3%、郡・町村で 54.4%となっており、都会ほど高くなっている。
 職業別では、自由業・管理職 74.3%が最も高く、主婦以外の無職 64.2%、事務職 61.6%、商工・サービス業 60.4%、無職の主婦 56.3%、農林漁業 50.0%、労務職 47.9%の順となっている。
 男女別では、男性の 64.8%、女性の 52.0%がしており、年齢別では、20歳代 53.2%、30歳代 53.0%、40歳代 51.2%、50歳代 62.4%、60歳以上 62.7%となっており、50歳代より上の世代が特に高くなっている。

 また、「どんな運動やスポーツをしているか」という問いに対しては、「散歩」と答えた人が最も多く、33.5%。以下、「ジョギング」9.1%、ジャズダンスやエアロビクスといった「体操」8.9%、「ゴルフ」8.2%、「登山、山歩き」4.5%、「サイクリング」4.0%、「野球、ソフトボール」3.9%、「水泳」3.4%、「スキー、スケート」3.2%と続く。

図4

 さらに、運動やスポーツをしていると答えた人に、その頻度を尋ねたところ、「週に1、2回」が 30.1%、「毎日」が 30.0%という回答が多く、「週に3、4回」22.6%、「月に1、2回」13.3%、「月に1回未満」3.8%という順となっている。
 年代別に見ると、20歳代では、「週に1、2回」と「月に1、2回」という回答が同率の 29.3%ずつあり、30歳代~ 50歳代にかけては「週に1、2回」と答えた人が最も多く、60歳以上では「毎日」と答えた人が最も多くなっている。
 一方、「ふだん、運動やスポーツをしていない」と回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、「仕事や家事が忙しくて時間がないから」が過半数の53.6%を占め、「機会がなかったから」15.2%、「体を動かすのが好きでないから」11.0%、「年をとったから」10.7%、「体が弱いから」10.2%、「適当な場所・施設がないから」7.6%、「一緒にする仲間がいないから」5.3%となっている。