「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感調査」結果から
中央調査社では、「国会議員」「官僚」「裁判官」「マスコミ」「銀行」「大企業」「医療機関」「警察」「自衛隊」「教師」の信頼感に関する意識調査を実施しました。調査は、7月6日から16日にかけて、無作為に選んだ全国の20歳以上の男女個人を対象に個別面接聴取法で行い、1,344 人から回答を得ました。この調査は、2000年3月、2001年12月、2004年5月にも実施しており、今回が4回目となります。

1. 信頼感 -「官僚」「国会議員」に対する信頼感は依然として低迷-
国会議員、官僚、裁判官、マスコミ、銀行、大企業、医療機関、警察、自衛隊、教師に対する信頼感を、「ほとんど信頼できない」の評点「1」から「たいへん信頼できる」の評点「5」の5段階で評価してもらった。

平均評点が高かったのは自衛隊、医療機関(平均共に3.2)と裁判官(3.1)である。自衛隊と裁判官は、過去3回の調査においても、相対的に高い評点を得ている。医療機関に対する評点は2004年調査では、低下(2.9)したが、今回、回復しているのが目を引く。銀行、警察、教師、大企業、マスコミに対する平均評点は2.6~3.0となっており、前回調査に比べ、警察がやや評点を上げ、マスコミがやや下げている。
一方、官僚と国会議員に対する平均評点はそれぞれ2.0、2.1と低く、「信頼できない」として評点「1」や「2」をつけた人の割合は官僚で68%にのぼり、前回調査(63%)より5ポイント上昇している。国会議員も62%(前回63%)と6割を超えている。過去の調査結果においても官僚と国会議員に対する平均評点は2.0~2.4と低迷していたが、今回調査においてもその傾向は変わらなかった。
2. 信頼されるよう努力してほしい機関・団体
-「国会議員」「官僚」「警察」の順-
「国民に信頼されるよう努力してほしい」機関・団体としては、「国会議員」を6割以上(63%)の人が1番目にあげている。
3番目まであげてもらった合計でも「国会議員」82%が断然多く、次いで、大差で、「官僚」54%、「警察」36%の順となった。

「国会議員」は過去3回の調査でもトップにあげられているが、比率は今回が最高となっている。また、「官僚」をあげる人の比率(1~3番目の合計)が前回調査に比べ9ポイント増加した。一方、「警察」は前回調査より10ポイントと大幅に減少し、信頼感の質問と合わせて考えると、「警察」は以前に比べ信頼が高くなっていることがうかがえる。


(調査の設計・方法など)
(1)調査地域: 全国
(2)調査対象: 満20歳以上の男女個人
(3)標本数:4,000
(4)抽出方法: 層化三段無作為抽出法
(5)調査方法: 調査員による個別面接聴取法
(6)調査時期: 2007年7月6日~16日
(7)有効回収数: 1,344
※対象者抽出は、前回まで住民基本台帳を使用していたが、昨年11月の法律改正により
住民基本台帳の閲覧が原則禁止になったため、今回の調査は、住宅地図データベース
を使用した。
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