■「中央調査報(No.617)」より
時事通信社では、2008年12月12日から15日にかけて、無作為に選んだ全国20歳以上の男女個人2,000人を対象に、「食生活」に関する世論調査を実施した。この調査は、調査員による面接聴取法により実施し、1,325人から回答を得た。前回調査は2007年12月に実施されている。 1.食品の安全性への不安度 食品の安全性に「不安を感じている」と答えた人は86.8%を占めている。一方、「不安を感じていない」は12.3%となっている。 前回と比べると、「不安を感じている」人の割合が10ポイントの増加となった。 「不安を感じている」人の割合は、都市規模別では東京、大阪などの18大都市で91.9%と9割を超えている。また、その他の市で84.5%、郡・町村で88.8%といずれも8割を超え、不安を感じる人が圧倒的である。 性別では、男性が82.7%、女性が91.0%と、「不安を感じている」人の割合は女性で高くなっている。 年代別では、20歳代で91.2%と最も高く9割を超えている。次いで、30歳代(88.8%)と40歳代(89.8%)でも9割近くを占めている。50歳代(87.6%)、60歳以上(83.1%)と「不安を感じている」人の割合は下がっているものの、8割を超え、年代によらず、不安感は高いと言える。 2.ふだんの食事 では、ふだんの食事はどうか聞いたところ、朝食、昼食、夕食ともに「自分や家人が作ったもの(弁当を含む)」が最も多くなっている。 3.インスタント食品を食べる回数 次に、ふだんの食事でインスタント食品をどの程度食べるか聞いた。「食べる(計)」と答えた割合は82.9%を占める。その頻度は、「週に1~2回」が31.0%と最も多く、「月に2~3回」が26.3%、「それ以下」が16.5%となっている。 インスタント食品を食べる人の割合は、性別では、男性が84.4%、女性が81.5%と、余り差はない。 年代別では、30歳代で94.2%と最も高く、次いで40歳代で91.2%、20歳代で90.4%と9割を超えている。一方、50歳代では85.7%、60歳以上になると71.1%とインスタント食品を食べる割合は低くなっている。 4.市販のそうざいを食べる回数 市販のそうざいをどの程度食べるか聞いたところ、「食べる(計)」と答えた割合は84.2%を占める。その頻度は、「週に1~2回」が30.0%と最も多く、「月に2~3回」が25.1%、「それ以下」が19.3%となっている。 市販のそうざいを食べる人の割合は、性別では、男性が84.8%、女性が83.5%と、余り差はない。 年代別では、30歳代で91.5%と最も高く、次いで20歳代で90.4%、40歳代で90.3%と9割を超えている。一方、50歳代では83.0%、60歳以上になると77.3%と市販のそうざいを食べる割合は低くなっている。 (調査部 君島ゆかり)
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