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■「中央調査報(No.619)」より

ペットに関する世論調査

 時事通信社では、2009年3月6日から9日までの4日間に、無作為に選んだ全国20歳以上の男女2000人を対象に、「ペットに関する世論調査」を行った。この調査は、調査員による面接聴取法により実施し、1,333人(回収率66.7%)から回答を得た。なお、この調査は、同じ設計で1999年5月、2000年9月、2002年2月、2005年5月からは毎年実施しており、今回で8回目となる。

1.ペットを飼っているか
 ペットを飼っているかを全員に聞いたところ、「飼っている」は33.9%、「以前は飼っていたが、現在は飼っていない」は33.5%であった。「飼っている」は第一回の1999年調査の43.0%からの減少傾向の後、2006年調査より上昇傾向を見せたが、今回調査では昨年2008年調査の37.1%より3.2ポイント減少した。

図1

 都市規模別では、「飼っている」(18大都市30.8%、その他の市34.1%、郡・町村40.0%)は都市規模が小さくなるほど高くなっている。

2.飼っているペットの種類
 ペットを「飼っている」と答えた人にどんなペットを飼っているか聞いたところ、「犬」は60.2%(前回58.6%)と6割を占め、「猫」25.0%(同27.3%)、「魚類」20.4%(同21.4%)、「鳥類」5.3%(同4.9%)が続く。
 都市規模別に見ると、「犬」の割合はあまり差がないが、「猫」は大都市で最も低く、逆に「魚類」では大都市で最も高くなっている。(表1)

表1

3.ペットを飼っていて困ること
 ペットを飼っていて困ることを聞いたところ、「困っていることはない」が42.5%で前回(41.0%)より微増。困っていることは「旅行がしにくい」30.1%(前回33.7%)、「病気の治療代等が高い」19.7%(同19.0%)、「面倒を見るのが大変」15.0%(16.5%)の順となっている。
 年代別では、50歳代は「旅行がしにくい」、「病気の治療代等が高い」がそれぞれ51.0%、26.0%と各年代と比較して、最も割合が高い一方で、「面倒を見るのが大変」は9.4%と最も低くなっている。(表2)

表2

4.よそのペットから迷惑を受けたことがあるか
 よそのペットから迷惑を受けたことがあるかどうか聞いたところ、全体では「ある」が38.3%(前回43.4%)、「ない」が61.4%(同56.1%)であった。
 年代別では、20歳代では「ある」が24.2%にとどまっているものの、30歳代以上の各年齢層では3割台から4割台(31.5%~ 46.1%)に達している。(図2)

図2

 次に、よそのペットから迷惑を受けたことがあると答えた人に対してどのような迷惑を受けたか聞いたところ、「飼い主がふんを放置した」が64.4%(前回65.3%)と高く、次いで「鳴き声がうるさい」32.7%(同37.1%)、「庭や家の中に入ってきた」29.5%(同25.8%)となっている。
 年代別に見ると、全ての年齢層で「飼い主がふんを放置した」が半数を超えており(53.0%~71.2%)、次いで20歳~50歳代では「鳴き声がうるさい」(36.8%~46.7%)が続くのに対し、60歳以上では「庭や家の中に入ってきた」が32.9%と「鳴き声がうるさい」(24.7%)を上回っている。(表3)

表3

(調査部 岡田敦之)