■「中央調査報(No.559)」より
当社が例年実施している、「パーソナル先端商品の利用状況」調査について、今年の結果を報告します。調査の概要は以下のとおりです。
1.パソコンと周辺機器 昨年は小幅な伸びにとどまったパソコンとその周辺機器の利用率だが、今回は大きな伸びを示した。デスクトップ型パソコンは31.0%(昨年比2.1ポイント増)、ノート型パソコンは24.6%(5.5ポイント増)、ミニノートパソコンは7.6%(2.1ポイント増)であり、これらを合わせたパソコン(計)の利用率は49.3%と5割を超える勢いである。その伸び率(7.9ポイント増)は2000年の調査(前年比8.6ポイント増)に次ぐ高いものである(図1)。 パソコン(計)の利用率を年代別にみると(図2)、20~40代での利用率はいずれも6割を大きく超え、30代では71.3%に達した。また、50代以上の年代の利用率も前回と比べて伸びている。今後の利用意向率は横ばいから低下の方向にあるが、20~40代では16.0~22.2%と、依然高い水準を示している。
利用意向率をみると、パソコン(計)は昨年より比率はさらに低下し13.1%となった。デジタルカメラは利用率が高まる一方で、利用意向率は7.8%と低下傾向にある。性能が向上したカメラ付き携帯電話が“手軽に使えるデジカメ”として爆発的に普及しており、これに対抗し、どの程度まで伸びをみせるのか期待される。インターネット、ブロードバンド回線の利用意向率はそれぞれ5.6%、5.7%と低下しており、今後しばらくは高い水準を維持しつつも、横ばいで推移するのではないかと思われる。
3.AV関連機器、その他の利用状況 BS放送受信装置の利用率は33.1%(1.2ポイント減)で、利用意向率とともにほぼ横ばいから低下の傾向がみられる。BSデジタル受信装置は5.4%(0.9ポイント増)、CS放送受信装置は6.9%(1.2ポイント増)と、ともに微増だった。BSデジタル受信装置は、高い利用意向率を示しているが、実際に利用するまでにはいたらず、それほど伸びていない(図9~11)。今回新設された地上デジタル放送受信装置の利用率は2.6%と低いが、利用意向率は6.2%と高く、今後注目されるところである。微増傾向が続いていたケーブルテレビの利用率は大幅に増加(6.8ポイント増)して21.0%と2割台に乗った(図12)。
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