中央調査報

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■「中央調査報(No.566)」より

 「入浴に関する世論調査」結果から


 日本人は風呂好きといわれているが、実際のところはどうなのだろうか。時事通信社では、2004年9月10日~13日にかけて「入浴に関する世論調査」を実施した。調査は全国20歳以上の男女2,000人を対象に、面接聴取法で実施され、回収率は71.2%だった。


風呂好き?風呂嫌い?

 まず、「あなたは、お風呂に入るのが好きですか、嫌いですか」と質問した。ただし、ここで「お風呂に入る」とは、行水やシャワーだけですませたりすることを除く、と限定してたずねた。これに対し「好き」と答えた人が75.8%と4人に3人の割合となった。「どちらかといえば好き」(17.8%)と答えた人を合わせると、“風呂好き派”は93.6%と大多数だ(図1)。“風呂好き派”は、男性(91.5%)より女性(95.5%)に多い。年齢別では、30代(96.7%)に最も多く、20代(89.9%)で唯一8割台と少なめになっている。職業別では自由業・管理職で85.4%と低くなっている他は軒並み92~95%台と多い。

図1



 “風呂好き派”の人にその理由を複数回答できいたところ、「さっぱりする」(67.6%)が最も多く、次いで「清潔になれる」(64.6%)、「疲れがとれる」(62.5%)が続いている。以下「気分が落ち着き、リラックスできる」(55.9%)、「よく眠れる」(28.4%)、「体が温まる」(25.5%)の順となった(図2)。

図2



 一方、お風呂に入るのが「嫌い」と答えた人は、わずかに0.7%。これに「どちらかといえば嫌い」(5.3%)を合わせた“風呂嫌い派”は6.0%とかなり少数派だ。“風呂嫌い派”は年代別では20代(10.1%)、職業別では自由業・管理職(14.6%)で多くなっている。“風呂嫌い派”の人にもその理由を聞いたところ、最も多かったのが「面倒くさい」(70.9%)で、次いで「時間がかかる」(24.4%)、「疲れる」(11.6%)、「体がほてる」(8.1%)の順となっている。


1週間の入浴回数

 「あなたは平均して、週に何回くらいお風呂に入りますか」聞いたところ、「毎日」入る人が77.2%と最も多かった。以下、割合が大きい順に「週に3~4回」(11.1%)、「週に5~6回」(5.4%)、「週に2回」(2.7%)、「週に1回」(1.6%)、「ほとんど入らない」(2.0%)となっている。男女別にみると、「毎日」は女性(80.3%)が男性(73.8%)より多い。年齢別では、「毎日」は30歳代で80%台と多く、60代(72.0%)で少ない。ブロック別では毎日入る人が北海道(47.2%)、北陸(48.6%)で少なく、ここでは反対に週に3~4回という人が4割近くと多くなっている。自由業・管理職とその他の無職の人も同じ傾向がみられる(図3)。

図3


1回の入浴時間

 お風呂に入る人に「あなたは平均して、1回の入浴にどれくらいの時間をかけますか」と平均入浴時間を聞いたところ、「10分以上20分未満」(40.6%)が最も多く、次いで多いのが「20分以上30分未満」(30.2%)となっている。その次に多いのは、「30分以上40分未満」(14.5%)であった。平均すると、22.2分という結果となった(図4)。

図4


お風呂ですること

 最後に「あなたはお風呂に入るとき、体を洗う以外にどのようなことをしますか」を複数回答で聞いてみた。「特に何もしない」と答えた人が52.8%ともっとも多かったが、何かしらする人については「考え事をする」(19.3%)が最も多く、次いで「体操をしたり、マッサージをしたりする」(13.8%)、以下「浴室内の掃除をする」(10.5%)、「一緒に入る人とおしゃべりをする」(9.1%)、「歌をうたう」(5.2%)などの順になっている。 「特に何もしない」という人は女性(44.2%)よりも男性(62.1%)に多い。女性で挙げる人の割合が男性を大きく上回ったのが、「体操をしたり、マッサージをしたりする」(男性7.3%、女性19.8%)、「浴室内の掃除をする」(4.2%、16.2%)、「一緒に入る人とおしゃべりをする」(6.1%、11.8%)、「洗濯をする」(1.0%、7.0%)の4つであった(図5)。

図5


(管理部 山地 彩香)